日大三・小倉監督「気持ち空回り」センバツ絶望的に

目白研心対日大三 試合に敗れた日大三ナイン(奥)は悔しい表情で整列に向かう(撮影・久永壮真)

<高校野球秋季東京大会:目白研心7-5日大三>◇1回戦◇8日◇小野路野球場

秋季高校野球東京都大会の1回戦で、来春センバツの優勝候補と目されていた日大三が、創部10年目の目白研心に敗れる波乱があった。

来春センバツの優勝候補が、まさかの初戦敗退で出場が絶望的となった。最速150キロの井上広輝、同148キロの広沢優、同146キロの平野将伍の2年生「速球派トリオ」は全国屈指。だが、先発平野は制球が定まらず、1/3回を3失点で降板。1度は追いついたが、2番手の小川敦星投手(2年)が5回に決勝3ランを浴びた。敗戦の瞬間、まさかの結末に選手たちは脱力。時間がたつと現実を受け入れたかのように涙した。小倉全由監督(61)は「(日大三の)投手が万全ではなかったのもあるが、打ち崩せなかった。気持ちが空回りした。それが全てです」と話した。