日章学園センバツ濃厚4強 骨折の平野が2安打

日章学園対熊本西 1回表無死一、三塁、日章学園4番平野大和外野手は左膝骨折ながらフルスイングでファウルを放つ(撮影・浦田由紀夫)

<高校野球秋季九州大会:日章学園8-1熊本西>◇22日◇準々決勝◇熊本・リブワーク藤崎台

日章学園(宮崎)が、熊本西に7回コールド勝ちの圧勝で、来春センバツが濃厚となる4強入りを果たした。先発の石嶋留衣(るい)投手(2年)が7回を1失点に抑えると、打線は終盤を中心に13安打を浴びせて8得点。投打に圧倒しての快勝だった。

4番の平野大和外野手(2年)は、宮崎大会の準決勝で左膝に自打球を当てて、剥離骨折と診断。決勝は欠場したが、今九州大会は痛み止めの薬を飲んで出場している。この日も「走らなくてすむ」と4番で出場。2安打2打点をマークした。テーピングしての強行出場に「自分でも骨折はビックリした。下半身はあまり力が入らないので上半身だけで打ってます。でも無駄な力が抜けていいのかもしれません」と笑みを浮かべた。普段は5秒8の俊足も生かして1番が本職の平野が、センバツ出場のかかる大一番で頼れる男ぶりを発揮した。