元阪神中谷仁監督「いい形」智弁和歌山コールド勝ち

智弁和歌山対大阪偕星学園 2点目のホームを踏んだ細川凌平外野手を出迎える智弁和歌山・中谷仁監督(撮影・磯綾乃)

<高校野球秋季近畿地区大会:智弁和歌山12-5大阪偕星学園>◇27日◇1回戦◇ほっともっとフィールド神戸

8月に就任した元阪神の中谷仁監督(39)率いる智弁和歌山(和歌山1位)が、8回コールド勝ちで初戦を突破した。

5回まで追いかける展開が続いたが、6回1死一、二塁で9番綾原創太内野手(1年)が左翼へ逆転の3ラン。中谷監督は「うちは6番から9番にチャンスで訪れることが多いので、野手で勝負をかけられるようにしています。まだ試行錯誤していますが、綾原が結果を出してくれているので、今のところはいい形なのかな」と攻撃的9番が、役割をしっかり果たした。

綾原は9-5の8回2死満塁でも左翼へ3点適時二塁打を放ち、この日3安打6打点。背中に付ける「5」は、広島にドラフト3位で指名された林晃汰内野手(3年)が前チームまで付けていた背番号。「タイプは真逆ですが、プロ野球にいく選手のいい背番号をもらったと思います」と笑顔。同じサードとして「速い打球は低く構えろ」とアドバイスももらってきた。「みんなでつないで智弁の野球がしたいです」と先輩も踏んだセンバツの舞台を目指す。