広陵が勝利「制球定まらず」森が粘投5回0封も反省

鳥取商対広陵 先発マウンドに上がった広陵・森(撮影・鶴屋健太)

<高校野球秋季中国大会:広陵2-1鳥取商>◇27日◇1回戦◇倉敷市営球場

広島大会を制覇し、秋季中国大会4年ぶりの出場となった広陵(広島1位)が、3人の継投で鳥取商(鳥取3位)を4安打1失点に抑え、接戦を制した。

先発の森勝哉投手(2年)が粘りの投球。「制球が定まらず、全然ダメでした」と反省しきりの森だったが、走者を背負いながらも決定打を許さず。5回無失点で試合を作った。その後、2番手の石原勇輝投手(2年)が7回に適時二塁打を浴びて1失点したものの、最後はエースの河野佳投手(2年)が2者連続三振で締めて勝利した。

11安打を放ちながらも2得点に沈んだ打線。中井哲之監督(56)は「効率が悪くて、走塁ミスも多かった」と渋い顔で振り返ったが、「リズムの悪い中よくしのいでくれた」と初戦突破を果たした選手たちをねぎらった。「次は、本来の広陵の野球をして勝ちたいと思う」。中国大会制覇に向けて、次戦での勝利を誓った。