153キロ横浜・及川-明豊打線/第2試合見どころ

明豊・表悠斗主将(左)と横浜・内海貴斗主将(2019年3月15日撮影)

<センバツ高校野球:見どころ>◇24日◇1回戦

【第2試合(11:30)明豊(大分)-横浜(神奈川)】

10年ぶり3度目出場の明豊は、自慢の打撃陣に加え、投手力もアップしてセンバツに挑む。チーム打率3割7分5厘は、出場校中3位。智弁和歌山出身の川崎絢平監督(37)の指導の下「打てるチーム」を目指して、九州大会準優勝を手にした。

昨秋大会では、レギュラークラスで打率3割に満たないのは1人だけ。4番の野辺優汰(ゆうだい)内野手(3年)はチームトップの15打点、3番の布施心海外野手(2年)は14打点と勝負強い。5番の薮田源外野手(3年)はチームトップの3本塁打とクリーンアップの破壊力は強力だ。

さらに今年は投手力も安定している。2年生ながらエース格を務める若杉晟汰投手は、左腕から最速139キロの直球と多彩な変化球を操る。さらに右腕の大畑蓮投手(3年)は184センチの長身から繰り出す最速142キロの直球が武器。2人の継投も十分ありえる。

大分県勢としても、前回明豊が初戦を突破して以来、白星から遠ざかっている。10年ぶりセンバツ勝利とともに、チーム初の春2勝も目指す。

◆明豊の主なOB 元阪神城島健司、ソフトバンク今宮健太、元日本ハム石本努

5年ぶり16度目の出場となる横浜の潜在能力の高さは、出場32校でもトップクラスだ。裏付けるように、レギュラー9人の50メートル走平均タイム(6秒2)と遠投平均距離(103メートル)は、いずれも32校中1位。甲子園経験者も多く、滑り出しがうまくいけば優勝も狙える陣容だ。

左腕・及川(およかわ)雅貴投手(3年)は最速153キロを誇るが、好調時には135キロに迫るスライダーが打者を苦しめる。制球難は克服しきれていないが、低めに決まり出すと奪三振ショーの可能性も。右腕・木下幹也投手(2年)左腕・松本隆之介投手(2年)の成長も著しい。

及川とともに自身3度目の甲子園出場となる内海貴斗主将(3年)が、打線の軸。今大会では1番に座る見込みだ。4番の冨田進悟外野手らレギュラー5人が2年生と若いチーム。内海、小泉龍之介外野手(3年)ら上級生の奮起も上位進出へのカギになる。

◆横浜の主なOB 中日松坂大輔、DeNA筒香嘉智