市和歌山が延長11回サヨナラ勝ちで開幕戦制す

呉対市和歌山 11回裏市和歌山2死二塁、片上柊也の中前サヨナラ打で生還する山田佳吾。投手沼田仁、捕手秋山達紀(撮影・栗木一考)

<センバツ高校野球:市和歌山3-2呉>◇23日◇1回戦

市和歌山が延長11回サヨナラ勝ちで開幕ゲームを制した。2死二塁から片上柊也外野手(3年)が中前打を放ち、試合を決めた。05年の77回大会で常総学院(茨城)に勝って以来14年ぶり4度目のセンバツ初戦突破となった。

先発の岩本真之介投手(2年)はテンポのいい投球で120キロ台ながらキレのある高めの直球と、ボールになるスライダーを巧みに操り、6回まで無安打投球。ノーヒットノーランなら04年、76回大会で東北(宮城)のダルビッシュ有が熊本工戦で達成して以来の快挙だったが、7回2死二塁から呉の池田駿内野手(3年)に初安打となる右前適時打を許した。

呉は沼田仁投手(3年)が好投。打線は9回、沼田歩外野手(3年)の三塁打でチャンスをつくると、1死三塁から真田和弥内野手(3年)がスクイズ。失敗したかに見えたが、三塁走者が捕手のタッチをかいくぐって生還。土壇場で同点に追いつく粘りを見せたが、勝利には届かなかった。