盛岡大付”不動の主軸”平賀が好調の独学打撃で挑む

元気よく開会式で行進する盛岡大付(撮影・上山淳一)

第91回選抜高校野球大会が23日、阪神甲子園球場で開幕した。開会式では、2年ぶり5度目出場の盛岡大付(岩手)の選手が堂々と行進。

大阪府内で約2時間の練習を行い、初戦に備えた。

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チーム打点王の盛岡大付(岩手)平賀佑東外野手(3年)が開会式に胸を熱くした。朝から3万人を超える大観衆に「選手宣誓の拍手を聞いて『あぁ、甲子園だ』なと。鳥肌が立ちました」と気持ちを高めた。

昨秋の公式戦で12打点はチーム1位タイ、打率4割6分2厘は同2位。それでも飽くなき向上心で、3月から打撃フォームを独学で修正した。重心を軸足の左足から右足に置き、前でボールをさばくスタイルに変えた。抽選会以降の練習試合6戦で無安打は1試合のみで、「順調にしっくりきています」と手ごたえを感じている。

昨年3月に右肩を脱臼。半年近く投げられず、昨秋の県大会から背番号20で初めてベンチ入り。そこから救世主のごとく打ちまくり、不動の主軸に成長した。「甲子園はすごいチームばかり。ベストメンバーでどれだけ通用するのか楽しみです」と、全国初打席を待ちわびた。【中島正好】