昌平・米山に7球団視察、得意球封印し直球のみ勝負

今秋ドラフト候補左腕の昌平・米山(撮影・金子真仁)

<高校野球春季埼玉大会:昌平4-0庄和>◇22日◇1回戦◇大宮公園野球場

今秋ドラフト候補左腕の昌平・米山魁乙投手(3年)が、春季埼玉大会初戦にリリーフ登板した。2回を2安打無失点に抑え、3奪三振だった。

この日の最速は139キロ。得意の高速スライダーは封印し、直球だけで攻めた。「県大会初戦で少し緊張もありましたが、思っている以上のストレートは投げられました。ヒットされたのは、まだ甘いということ。高めに浮いたら花咲徳栄や浦和学院には捉えられる。低めの精度を上げたい」と話した。

秋のドラフト会議に向け、現時点では左腕投手候補の不足が叫ばれる。この日もネット裏では7球団が視察。中日正津スカウトは「腕の振りは強く、投げっぷりもいい。今後はしなやかさがもっと出てくれば」とさらなる飛躍に期待していた。