専大松戸・横山陸人、常総学院相手に好投5回2失点

力強い投球を見せた専大松戸・横山(撮影・金子真仁)

<高校野球練習試合:専大松戸5-2常総学院>◇12日◇千葉県内グラウンド

春季関東大会(18日開幕、埼玉)に出場する専大松戸(千葉)が順調な仕上がりを見せた。

成長著しいサイドスローの本格派右腕・横山陸人投手(3年)が好投し、常総学院の強力打線を5回2失点に封じた。

秋には135キロ前後だった速球が、春に140キロを超えてきた。この日も142キロをマーク。持丸修一監督(70)も「ようやく勝負できるボールが来るようになった」と期待をかける。

横山は「常総打線はみんな振りが鋭く、緊張感があった」と振り返りながら、140キロを超える速球に変化球も織り交ぜ、三振も5つ奪った。視察したロッテ榎スカウトは「千葉県大会では144キロも出た。ひと冬越えて、力強いボールが来るようになっている」と成長を評価した。

東京・上一色中時代は軟式でプレーし、全国大会準優勝に輝いた。決勝の相手は石川・宇ノ気中。相手エースの奥川恭伸投手は星稜(石川)に進学し、いまや高校球界を代表する投手になった。「ピンチでも落ち着いていて、切るところを切られるすごい投手」という奥川に負けぬよう鍛錬し、まずは春季関東大会出場を決めた。「強い相手も多い。今日と同じように内角を使いながら、幅広く攻めていきたい」と意気込んでいた。