大船渡・佐々木が好救援 敵将も3年間の成長認めた

大船渡・佐々木(2019年5月3日撮影)

<高校野球練習試合:大船渡5-2一関一>◇12日◇大東球場

連投、リリーフもいけるぞ! 大船渡(岩手)の最速163キロ右腕、佐々木朗希投手(3年)が12日、同県内で行われた一関一との練習試合で今季初の救援登板をした。

「4番右翼」で先発出場し、3-1で迎えた8回にマウンドに上がった。9回には味方の失策も絡み2死満塁のピンチを招いたが、最後の打者をスライダーで空振り三振に仕留めた。前日に紫波総合との練習試合で今季最長の7回95球を投げていたが、連投で2回38球を投げ、2安打3三振1死球1失点。県大会前の練習試合で仕上がりの良さをアピールし、試合も5-2で勝利した。

昨秋の県大会3位決定戦の専大北上戦では、10-9とリードした8回無死二塁で登板。3連打を浴び、押し出しの四球で逆転を許した。「自分の責任で負けて東北大会に行けなくて悔しい」とうつむいた。

あれから半年。この日対戦した一関一の伊藤崇監督は「(佐々木が)1年のときから練習試合をしているが、1、2年のときは変化球が思うように定まっていなかった。今はすべての球を自分のものにしている」と成長を実感する。18日に初戦を迎える春季県大会では、勝ち進めば準々決勝で再び専大北上と戦う可能性がある。リベンジへ、佐々木がさらなる可能性を証明した。【保坂淑子】