駒大苫小牧2年ぶり初戦突破“ぶーちゃん”が豪快弾

駒大苫小牧対小樽双葉 3回駒大苫小牧2死、竹中(左)が勝ち越しの右中間ソロを放ち生還する(撮影・永野高輔)

<高校野球春季北海道大会:駒大苫小牧4-3小樽双葉>◇29日◇1回戦◇札幌円山

昨秋全道4強の駒大苫小牧が双葉に競り勝ち、春は優勝した17年以来2年ぶりに初戦を突破した。同点の3回2死、今大会最重量100キロの巨漢、4番竹中研人捕手(3年)が右中間に勝ち越しの100メートル弾をたたき込み、勝利に導いた。入学時の119キロから2年で約20キロ絞り込んだ愛称“ぶーちゃん”が、チームを頂点へとけん引する。

竹中が内角の変化球を、豪快に引っ張った。打球はぐんぐん伸び、右中間スタンドに飛び込んだ。「本当は外野の間を抜く打球を狙ったが当たり所が良かった」。3回2死走者無しの状況から、後ろにつなごうと謙虚に振った結果が、思わぬ1発につながった。

高校入学時は119キロ。ランニングメニューは常に最下位で、他の選手が増量指令を出される中、ただ1人、減量指令を出された。昨秋全道出場時は95キロ。ランニングメニューでも最下位から少し前を走れるようになり、冬場は減量指令が解除された。今春は100キロまで体重を上げ、地区予選は6打数3安打1本塁打。打率5割と数字を残し「この体重が一番打球が伸びる」と手応えを口にした。

チーム一の怪力で、スクワットプレスは230キロを軽く持ち上げる。そのパワフルな風貌と相反し、佐々木孝介監督(32)は「性格が優しく少女のよう。もっと厳しいリードができるようようになってほしい」と言う。今春の投手陣はエース北嶋洸太ら2年生が中心。捕手としては、この日3投手をリードし被安打10、3失点と思うように操縦できず竹中は「3年生の自分がもっと引っ張っていけないと」と課題を挙げた。

昨春センバツは1次登録メンバーに入るも、大会直前に外れた。昨秋全道は、準決勝札幌大谷戦で4番として5打数無安打。走者を置いた場面が4打席あったが、すべて凡打に倒れた。「何とか春に手応えをつかんで、夏の甲子園につなげたい」。ハードなトレーニングで、ぜい肉を筋肉に変えた“動ける100キロ”が、まずは2年ぶり春王座へと導く。【永野高輔】