その名は「球打」明桜1年生風間が度胸で先発重責

明桜対弘前東 力投する明桜・風間

<高校野球春季東北大会:明桜3-1弘前東>◇7日◇2回戦◇荘内銀行・日新製薬スタジアムやまがた

明桜(秋田1位)の1年生・風間球打(きゅうた)が先発し3回1失点と重責を果たした。この日の朝に先発を告げられ「心臓がばくばくした」と初々しさをのぞかせたが、マウンドに上がると最速136キロの直球を柱に、落ち着いた投球を披露。181センチの長身右腕はエンゼルス大谷の動画を見て下半身の使い方などを参考にしている。

野球好きの父から付けられた名前は「小さい頃は普通だと思っていたけど、最近はあまりない名前なのでうれしいです」。ちなみに兄2人は球道、球星、弟は球志良(きゅうしろう)とすべて名前に「球」がつく。輿石重弘監督は「1年生のわりには度胸がいい」と素質を認める。「その後に投げた3年生の工藤(泰成)も先輩らしい投球を見せてくれた」と相乗効果を喜んだ。しかし5回表無死二、三塁で三重殺を喫したことには「細かいところはまだまだ課題がありますね」と快勝にも苦笑いだった。