青森山田100キロの平野が準々決勝もおかわり宣言

青森山田のおかわり君こと平野内野手(撮影・野上伸悟)

青森山田の「おかわり君」が準々決勝での大暴れを誓った。春季高校野球東北大会は8日、雨天順延のため8強進出の各校は山形市内の室内練習場などで調整した。青森山田の4番平野時矢内野手(2年)は7日の盛岡四(岩手)戦で自身初の1試合2本塁打。170センチ、100キロの体形にやさしい笑顔も相まって命名した兜森崇朗監督(39)を「やっとおかわりしてくれましたね」と喜ばせた。

神戸中央シニア(兵庫)時代は日本選手権3位、ジャイアンツカップ8強など輝かしい成績を残した。県内強豪校からの誘いもあったが、「末っ子なのでやろうと思ったことができない性格。近くにいたら甘えてしまう」とあえて青森での寮生活を選んだ。「入学時は先輩たちのスイングを見て自分は無理だと思った」とくじけそうになったが、「3年計画でレギュラーになれれば」と地道に鍛錬を積んできた。

元祖おかわり君の西武中村、パ・リーグ本塁打王争いを独走する西武山川の動画を参考に長打力に磨きをかけている。ベンチプレスも昨年から10キロ増の105キロを上げる。兜森監督も「強さとうまさを備えている。もっともっとホームランを打ってほしい」と期待する。シニア時代の仲間数人はすでに甲子園出場を果たしており、「今大会で勝ち上がって夏につなげたい」とステップの春にする。【野上伸悟】