プロ注目の花咲徳栄・韮沢が好守、腰落とし源田理想

花咲徳栄対銚子 9回裏2死一塁、捕球に入る韮沢雄也内野手(3年)(撮影・加藤理沙)

<高校野球招待試合:花咲徳栄8-1銚子商>◇9日◇花咲徳栄グラウンド

今秋ドラフトで注目される花咲徳栄(埼玉)の韮沢雄也内野手(3年)が銚子商(千葉)との招待試合に3番遊撃手で出場した。

この日は日本ハムと中日のスカウトが視察。出塁は2四球のみで安打は出なかったが、守備では7回無死満塁の場面で鋭い打球に飛びつくファインプレーを見せ観客を沸かせた。

守備やスローイングに定評があるが、そこには理由がある。1歩目からすぐに打球に向かうために、膝と平行になるように腰を低くする。同じ遊撃手の西武源田壮亮内野手(26)を理想とする。「春季大会でエラーが多くて、プロ野球選手や先輩の動画と自分の守備を見比べて研究して今のやり方に変えた」と韮沢。大会では、「ピッチャーが打ち取った打球は絶対に取る」ことが目標だ。

打撃は2年前、甲子園でともに戦った好打者、西武西川愛也内野手(19)をほうふつとさせる。「先輩のまねをしてインサイドアウトから広角に打てるようになった。僕はホームランより打率を残す3番打者になりたい」。先達に倣いながら、夏に最高の自分をつくりあげる。