まさかの「残り福」選手宣誓は抽選ラストの利根商

群馬大会の抽選会場

<高校野球群馬大会:組み合わせ抽選会>◇14日◇ベイシア文化ホール

まさか、まさかの“残り福”だ。

第101回全国高校野球選手権群馬大会(7月6日開幕)の組み合わせ抽選会が行われた。出場62チームによる予備抽選(本抽選の順番を決める抽選)で1番を引いた学校が選手宣誓を行うが、その1番がなかなか引かれない。10校、20校、30校…、まだ出ない。40校、50校…、まだ出ない。場内からは「こんなこと、あるんだ」の声。だんだんとざわつき、とうとう残り2校となった。

61番目に引いたのは伊勢崎。1番ではなかった。必然的に、最後の1校、62番目に引く利根商が1番、すなわち選手宣誓を担うことが決定。同校の高橋晃生主将(3年)が壇上に向かうと、早くも場内からは拍手が起きた。

引いた番号は、もちろん1番。「1番、利根商業高等学校」と元気に話すと、また拍手に包まれた。宣誓の意気込みを問われ「(待っている間は)徐々に期待していました。どうせなら、選手代表でやりたい気持ちはありました。貴重な経験が出来ることに感謝したいです。最後まで楽しく野球をやりたい、という趣旨の宣誓をしたいと思います」と答えた。

利根商の初戦は大会4日目、7月9日の嬬恋戦となった。なお、予備抽選を引く順番は、会場での受け付け順だった。