昨夏全国4強日大三「去年の記録超えたい」/西東京

番号を読み上げる日大三・佐藤英雄主将(撮影・飯岡大暉)

<高校野球西東京大会:組み合わせ抽選会>◇15日

第101回全国高校野球東西東京大会(7月6日開会式)の組み合わせ抽選会が15日、都内で行われた。西東京は、日大三が連覇を目指す。今春は8強止まりで第3シードでのスタート。右腕コンビが注目されているが、4番宇津木帝凱(たいが)内野手(3年)を軸とした打線も盛り立てる。

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昨夏全国4強の日大三は3回戦から登場する。クジを引いた主将の佐藤英雄捕手(3年)は「去年の記録を超えたい」と激戦区の西東京を制するのはもちろん、その先まで見据えた。

カギを握るのが4番の宇津木だ。170センチと上背はないが、83キロのがっしり体形。鋭いスイングで高校通算24本塁打。ついに今春、レギュラーを勝ち取った。きっかけは小倉全由監督(62)につきっきりで指導してもらったティー打撃。「去年の倍以上は打った。ようやく春で結果につながった」と手応えを語る。最大の武器は長打力だが、自身の役割を理解している。「ランナーがいれば、まずはつなぐ意識。運良く当たったらホームラン」とチーム打撃を心がける。

井上広輝投手(3年)と広沢優投手(同)の右腕コンビに注目が集まるが、「打撃もいいチーム。自分が打線を引っ張る」と意気込む。小倉監督からも「宇津木が打てるようになってから、打線が強くなった」と評価されている。

抽選の結果、最大のライバル東海大菅生と反対の山に入った。今春都大会準々決勝では、自身は2本塁打を放ったものの、チームはエース井上を温存したこともあり敗れた。再戦は、決勝の舞台しかない。「自信にはなったけど、結果としては負けた。チームとして団結して、もう1回戦いたい」とリベンジに燃える。

去年はスタンドから眺めるだけだった甲子園。「今年はグラウンドでプレーしたい。甲子園でホームランを打ちます」と力強く話した。まずは都大会の頂点を目指す。【飯岡大暉】