昨夏4強超えへ新潟産大付・石橋負けじ魂発揮/新潟

投球練習する新潟産大付・石橋外野手兼投手(2019年6月13日撮影)

新潟産大付の主将・石橋成哲左翼兼投手(3年)が、昨夏の4強を上回る成績を狙う。

昨夏は3年生1人だけのノーシードから55年ぶりにベスト4進出。背番号7をつけた先発投手として、4番打者として準決勝進出に貢献した。最後の夏は糸魚川白嶺-帝京長岡の勝者との2回戦から始まる。

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石橋は快進撃した昨夏の再現を狙う。選手の背番号発表は大会1週間前だが、昨夏と同じ「7」をつけそうだ。打順も昨年同様のクリーンアップ。4番か5番を担う。「とにかく全力がモットー。チーム一丸で、甲子園に行きたい」。打っても投げても全力で目指すは、勝利だ。夏を乗り切るための暑さ対策も万全でアップ時は全員がグラウンドコートを着用していた。

今春はベスト8。病み上がりメンバーだらけの状況で上位に入った。石橋も大会前に高熱とだるさが続き、練習を1週間休んだ。大会直前に練習復帰した時には体重は7キロ減の63キロ。そんな状態で迎えた初戦2回戦の柏崎戦で2-5から逆転し、波に乗った。4-5の7回2死満塁。石橋は走者一掃の左越え逆転二塁打を放った。授業の休み時間にオニギリを食べるなど、補食を取り入れ体重を5キロ回復させていた。

背番号1が濃厚なのは坪野内椋也投手(3年)だが、石橋はいつでもマウンドに上がる準備はできている。昨夏は1回戦から準決勝までの全6試合で先発。上越総合技術との4回戦は延長13回(タイブレーク、2-1)を1人で185球投げ抜いた。「以前より、低めに球を集められるようになった」と1年前より成長を実感してる石橋を、吉野公浩監督(52)は「負けん気が強い」と評した。最後の真夏は投打で“負けじ魂”を発揮する。【涌井幹雄】

◆石橋成哲(いしばし・まさのり)2001年(平13)6月11日生まれ、長岡市出身。江陽中出身。野球は下川西小3年から、さつきスポ少で始めた。江陽中から高校進学し、高校でのベンチ入りは1年春から。背番号はほとんど7番で、昨秋は1番を背負った。右投げ右打ち。178センチ、68キロ。血液型O。