帯広緑陽一丸勝利 1年生の熱中症カバー/北北海道

帯広緑陽対帯広工 初戦を突破し、体をのけぞらせて校歌を歌う帯広緑陽の選手たち(撮影・永野高輔)

<高校野球北北海道大会:帯広緑陽4-2帯広工>◇25日◇十勝地区Cブロック大会1回戦◇帯広の森

帯広緑陽がチーム一丸で勝利をつかんだ。2点リードの9回裏1死、左前打を処理した前田耀太左翼手(1年)が、熱中症のため右ふくらはぎがけいれんし、急きょ谷本大空(2年)に交代。

1死一塁から最後は先発唯一の3年生、長尾慶伍が強烈な三塁ゴロを冷静にさばき、併殺で試合を締めた。「ここで負けたら前田が責任を感じる。何としても勝ちたかった」と長尾。前田は試合後、「とても心配だった。先輩たちのおかげです」と感謝した。