仙台育英と古川学園(ともに宮城)の硬式野球部が3日、仙台市内で合同引退試合を行った。仙台育英・須江航監督(36)と古川学園・米倉亮監督(35)が仙台育英の同級生という縁で初開催。試合後は両校の3年生全員が肩を組んで記念撮影し、決勝での再戦を誓った。
「30+1」。仙台育英の選手たちは腕に黒マジックで書き込んだ。3年生部員30人中、今夏の県大会でベンチ入りする11人はスタンドで応援し、時にはベンチに戻って伝令役も務めた。選手19人と渡辺大器マネジャーが出場。渡辺は三塁手として途中出場し、2打数無安打に終わり「両親にはヒットが打てなくて申し訳ない気持ち。でも仲間には感謝しかない。最後の夏、選手、保護者、ファン、関わるすべての人が不満がないようにすることが自分の役割」。試合後は仲間から最初に胴上げされた。2年春に選手から1人のマネジャーを選出する通例を実施した最後の世代。渡辺は「みんなで日本一になるために」と自ら決断した。
須江監督も「何ものにも代えられない宝物。エースで4番で主将よりも存在感がある」と信頼する。エース右腕・大栄陽斗(3年)は「ピンチになったらスタンドを見て、仲間から元気をもらいます。全員で甲子園をつかみます」。31人の一体感を再確認し、連覇への準備は整った。【鎌田直秀】