＜ドラフト候補生全員!?　会いに行きます＞

全国の注目選手を紹介する高校野球特集の第5回は「関東・甲信越編」。高速スライダーを操る霞ケ浦（茨城）の185センチ右腕・鈴木寛人投手（3年）もプロ注目の逸材だ。

「投手王国」霞ケ浦に“魔球”を操る絶対的エースが存在する。最速148キロ右腕の鈴木だ。最大の武器は、185センチから投げ下ろす角度のある直球と、130キロ台を計測するブレーキの利いた高速スライダー。ここ4年で3人のプロ投手を輩出した高橋祐二監督（59）も「プロに行った選手の中でも鈴木のスライダーは特別」と言う。チームメートも「最後の最後まで直球にしか見えない。曲がり幅が強烈」と絶賛だ。

今春の練習試合では花咲徳栄（埼玉）から8回8奪三振。東海大相模（神奈川）から7回7奪三振と三振奪取能力の高さを示した。勝ち進めば優勝候補の常総学院とは決勝で激突。「倒さなければいけない相手」。自身初の聖地へ準備は整った。【倉田祥太】