京都国際・上野2ラン含む4打点 守備は反省/京都

須知対京都国際 5回裏1死一塁、左越えに2ランを放つ京都国際・上野(撮影・柏原誠)

<高校野球京都大会:京都国際12-2須知>◇12日◇2回戦◇太陽が丘

春優勝の京都国際が5回コールドで初戦に快勝した。

9-2で迎えた5回。1死一塁から今秋ドラフト候補の上野響平内野手(3年)が左翼に高々と打ち上げる2ランで9点差。

続く中村泰雅内野手(3年)も右越えに運んで、またたく間に試合を終わらせた。

「1番遊撃」で先発した上野は2回の第2打席で左越えに2点二塁打を放っており、3打数2安打4打点の活躍。6球団のスカウトの前で打力を存分にアピールした。高校通算11号本塁打。5月までは0本で、6月以降に11本を連ねた。最後の大会直前に長打力を兼ね備えてきた。

ただ、武器である守備では反省ばかりだ。初回先頭の平凡な打球にバウンドを合わせられず失策。小牧憲継監督(35)は「普段やらない人がやるとチームが浮き足立つ。本塁打を打っても(トータルは)マイナスです」とぴしゃり。監督は「勝ちにいく年。今年の3年生は甲子園に行きたいという強い信念を持って入ってきてくれた選手ばかり」と上を見据える。

上野は「自分のせいで試合の入りが悪くなってしまった。自分たちの試合をすれば勝てると思っているので、スキのない試合ができるよう、あと5試合勝ち進む中で磨いていきたい」と切り替えていた。