横浜・及川5球団スカウト前で3者三振締め/神奈川

3番手で登板した横浜・及川雅貴(撮影・伊作将希)

<高校野球神奈川大会:横浜17-1横浜旭陵・相模向陽館>◇17日◇2回戦◇横須賀スタジアム

横浜・及川雅貴投手(3年)が3番手で1イニングを投げ、3者三振で試合を締めた。

今夏初戦は先発せず、ブルペン待機。17-1で迎えた5回に登板し、空振り、見逃し、空振りの3三振を奪った。「ラスト1、2回のショートだと思っていました。それなりに良い投球はできたと思います」と率直に話した。

意図を持って、臨んだ。全12球のうち、変化球はカーブ1球だけ。「どの投手もそうだと思うけど、直球がいかないと、変化球も使えない。直球は軸になるので、直球中心と決めていました」と狙いを明かした。ワインドアップから投じた直球11球の内訳は、空振り7球、見逃しストライク2球で、ボールに外れたのは2球だけ。バランスを崩して引っかける球は皆無で、安定感があった。

ネット裏には5球団のスカウトが集結。うち1人のスカウトのスピードガンでは、最後に空振りを奪った12球目で最速145キロを記録した。