福知山成美がサヨナラ8強 連敗中の乙訓下す/京都

乙訓対福知山成美 10回裏福知山成美1死二塁、左中間へサヨナラ二塁打を放つ神内秦(撮影・上田博志)

<高校野球京都大会:福知山成美2-1乙訓>◇18日◇4回戦◇わかさスタジアム京都

有力校同士のベスト8をかけた戦いは、センバツ出場の福知山成美に軍配が上がった。1-1の延長10回、神内秦(かみうち・じん)外野手(3年)の右中間打でケリをつけた。

小橋翔大(しょうだい)投手(3年)が6安打で完投し、乙訓の好右腕・林翔大(しょうた)投手(2年)とのエース対決に粘り勝った。

疲れがあり、調子も悪かった。「結構しんどかった。(10回は)決めてくれと思った」とホッと一息。「林は本当にいい投手。終わったあとに『来年頑張れよ』と伝えました。打席でも球がめちゃ伸びてきました」と140キロ超の速球を誇る相手右腕を認めた。

小橋は14日の3回戦でも府NO・1右腕と呼び声高い京都翔英・遠藤慎也投手(3年)に8回1失点で投げ勝っていた。

チームは昨春、今春と乙訓に敗れた。井本自宣(さだよし)監督(45)は「同じ相手に3度も負けるわけにいかない」とライバル視していた。今春はとくに接戦を演じながらサヨナラ負け。終盤に2人の選手が足をつり、交代を強いられた。うち1人がサヨナラ打の神内。「自分たちが交代したせいで負けたと思っている」と後悔している。

体力不足を実感したチームは春季大会後、坂道ダッシュや7キロ走で練習前にたっぷり下半身をいじめてから技術練習に入った。井本監督は「結構しんどい思いをさせた。(今春の)あの負けがなかったら今日も負けていた」と成果を実感。ナインは延長10回を力強く戦い抜いた。