関西・赤穂力投「甲子園には創志倒さないと」/岡山

関西対倉敷天城 7回2失点と好投した関西・赤穂(撮影・磯綾乃)

<高校野球岡山大会:関西9-2倉敷天城>◇2回戦◇18日◇倉敷マスカットスタジアム

V候補の関西が、7回コールド発進した。2回に4連打から一挙4点を先制するなど15安打9得点。先発の背番号「1」、赤穂(あこう)旺亮投手(3年)は8安打2失点に抑えた。

県屈指の強豪も14年夏以来、甲子園から遠ざかっている。今大会のライバルは、今秋ドラフト1位候補の西純矢投手(3年)を擁する創志学園。ここ4年で春夏4度出場の強敵だ。今春の中国大会決勝で、優勝を決める一打を放った赤穂も「岡山から甲子園に行くには創志を倒さないと行けないし、西投手を打たないといけない」と強い思いを持つ。

すでに“西対策”はばっちりだ。チームでは早くも昨年の冬から、打撃マシンを160キロに設定し打ち込んできた。毎日約50球。最初は前にも飛ばなかったが「速いピッチャーに慣れてきた」と赤穂らナインは、練習の成果に手応えをつかんでいる。

赤穂は投手としても、西に負けない剛腕だ。幼稚園年長の時に野球を始めてから、ここまでけが知らず。「元々、地肩が強いんです」。3日に1回、約100球の投げ込みを行い、入学時130キロだった球速は145キロまで伸びた。「打線で3点取って、びしっと抑えたら勝てる」。勝ち進めば、創志学園と当たるのは決勝戦。最高の舞台で倒してみせる。【磯綾乃】