浦和実2年豆田、浦和学院を完封「疲れました」埼玉

最後の打者を打ち取り、浦和学院を相手に完封勝利をあげ、ナインから祝福される浦和実・豆田(右から2人目)(撮影・伊作将希)

<高校野球埼玉大会:浦和実2-0浦和学院>◇20日◇4回戦◇県営大宮球場

浦和実(埼玉)豆田泰志投手(2年)が強豪、浦和学院をわずか2安打に抑え、公式戦初完封で勝利した。「疲れましたね。うれしかったです」と快投とは裏腹に、おっとりした口調で振り返った。

中学では埼玉県選抜に選ばれ強豪校からの誘いもあった。だが、元浦和実エースで現同校投手コーチを務める4つ上の兄侑輝さん(20)の背中を追った。

兄弟の絆で投手能力を磨いてきた。「3人兄弟の末っ子なので。末っ子という感じです。小さい頃はよくキャッチボールしました。中高も自分が座って受けてました」と兄。この日は「左足が着いたとき突っ張らないように」という兄のアドバイスを参考に強気に直球で押した。

「緊張はしません」と大舞台にも動じない。ピンチでも笑みを浮かべる強心臓。辻川正彦総監督(54)が「ものが違う」という2年生エースが初の甲子園出場へチームを引っ張る。