八戸学院光星が決勝 武岡好守で流れ監督称賛/青森

青森商対八戸学院光星 5回表2死三塁のピンチを美技でしのぎ仲間のねぎらいを受ける光星・武岡(中央)(撮影・北村宏平)

<高校野球青森大会:八戸学院光星8-4青森商>◇21日◇準決勝◇はるか夢球場

青森では八戸学院光星と弘前学院聖愛が勝ち、26日に予定される決勝戦は昨年と同じ顔合わせとなった。光星は武岡龍世遊撃手(3年)らの好守備で青森商の攻撃を食い止め、8回に4点を挙げて試合を決めた。昨秋東北大会優勝の光星と今春東北大会優勝の聖愛が、東北王者対決の決勝を戦う。

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誰もがセンター前へ抜けたと思った。5回表青森商が1-1の同点に追いつき、なおも2死三塁。9番神慎一郎投手(3年)の打球は強いゴロでセンター方向に向かった。だが光星の武岡が素早く回り込み捕球、一塁へ正確なスローイングでアウトにした。抜けていれば青森商が勝ち越す場面だった。

頼れる主将のファインプレーに、試合の流れが変わった。その裏、4番原瑞都右翼手(3年)の右中間への2ランなどで3点を挙げた。武岡は3回にも2死二塁で中前に抜けそうな打球を好捕。1番の打席ではシングルと適時二塁打を放ち、責任を果たした。

前半、青森商先発の神を打ちあぐみ、重苦しい展開。仲井宗基監督(49)は「相手に流れが傾きかけた。だが結局勝ち越されなかった。武岡がいい活躍をしてくれた」とたたえた。武岡は「難しい試合だったが、全員一丸で戦った。決勝も一丸で戦うだけ」と語気を強めた。【北村宏平】