前橋育英4強 梶塚10K完封スクイズ外しも/群馬

前橋育英対市太田 力投する前橋育英・梶塚(撮影・玉置肇)

<高校野球群馬大会:前橋育英1-0市太田>◇22日◇準々決勝◇上毛新聞敷島球場

前橋育英は、エース梶塚彪雅(ひょうが)投手(3年)の完封で4強入りした。

攻撃陣が残塁の山を築く中で、梶塚の投球が光った。この日最速は139キロ、ツーシーム、カット、スライダーを駆使して、10三振を奪う力投だった。7回1死満塁の危機では、走者の動きからスクイズを察知。リリースの瞬間に外す軌道にボールを乗せ、飛び出した三塁走者を挟殺に導いた。「とっさにわずかに外す練習はしていましたから」と梶塚はしてやったりの表情だった。

渋川戦で6回を“完全”投球。この大会での好投が顕著だ。「厳しい試合でしたが、これを乗り切ったことは自信になる。梶塚はすべてがよかった」。荒井直樹監督(54)は残塁の山を嘆きながら、エースの出来には合格点を与えた。