上野学園初4強 赤坂完投「アドレナリン」/東東京

上野学園対修徳 修徳を破り、徳山(奥)と抱き合って喜ぶ赤坂(撮影・大野祥一)

<高校野球東東京大会:上野学園3-1修徳>◇22日◇準々決勝◇神宮球場

上野学園が最高成績を塗り替えるベスト4進出を決めた。

5回戦に続き、初戦から毎試合登板の先発・赤坂諒投手(3年)はこの日も9回4安打3奪三振1失点で完投勝利した。「前半は疲労があったが、後半はアドレナリンが出て思い切り投げ込みました」と9回に更にギアを入れた。最後の打者の初球はこの日最速の149キロをマーク。最後は147キロの真っすぐで二ゴロに抑えた。

試合には5球団のスカウトが視察に訪れた。楽天の鷹野史寿スカウトは「春より球速もあるし、この連投の中で抜きながら打者を抑えている。ものがいい」と高評価だった。

上野学園は25日の準決勝、小山台と戦う。

◆赤坂諒(あかさか・りょう)2002年(平14)2月26日生まれ、東京都出身。上沼田小学校時代は友人を集め、軟式チーム・プレジデントジュニアを結成。江北中ではブラックキラーズに所属し、外野手と投手。上野学園では1年生から投手に専念し、控えでベンチ入りした。186センチ、83キロ。右投げ右打ち。

◆上野学園 1904年(明37)に上野女学校として創立された私立校。48年から現校名。2007年(平19)に男女共学となった。野球部も同年に創部。部員数は48人で、甲子園出場経験はない。主なOBは女優のいしだあゆみ、歌手の太田裕美。生徒数575人(女子278人)。所在地は東京都台東区東上野4の24の12。高橋公美子校長。