新潟・笹川「証明できた」敗戦も満足の夏/新潟

日本文理対新潟 3回のピンチで、新潟・田中捕手と話す笹川投手(左)(撮影・山岸章利)

<高校野球新潟大会:日本文理9-0新潟>◇23日◇準決勝◇ハードオフ・エコスタジアム新潟

新潟の笹川拓馬投手(3年)が、エースのまま敗戦を迎えた。

5点目を失った3回1死一、二塁の場面で右翼の位置に退いたが、8点目を取られた5回無死二塁に再びマウンドに戻った。

2度の登板で4回1/3を投げ被安打8の6失点。「甘いスライダーを本塁打されたりしたけれど、全体を通してやりたい投球はできた」。67年ぶりの決勝進出は遠かったが、前を向いた。「力がなくても、まとまりで勝ってきた。力がなくても、ここまでこれることを証明できた」。敗戦にも、笹川投手にとっては満足の夏になった。