高知東、延長16回2番手投手から大量7点/高知

高知東対高知高専 大熱戦は投手交代した延長16回に大量点が入り決着(撮影・柏原誠)

<高校野球高知大会:高知東8-1高知高専>◇23日◇2回戦◇高知県立春野野球場

高知大会2回戦で延長15回でも決着がつかず、規定により両先発投手が交代になる大熱戦があった。

高知東・島田龍二投手(3年)と高知高専・岩室響投手(3年)が互いに粘り強く投げ、1-1で延長13回からタイブレークに入った。

無死一、二塁で始まる「ピンチ」をともに3イニング無失点でしのいだが、2番手投手に代わった16回表に高知東が7点を勝ち越した。緊迫の投手戦が一転、極端に試合が動いた。

高校野球特別規則では、1人の投手が1試合で16回以上投げてはいけない。昨春のタイブレーク制度導入時に定められたもので、この試合は両先発が15回まで1人で投げ続けた。

高知高専は昨夏も1回戦で宿毛とタイブレークで延長14回まで戦い、敗れていた。

高校球界では球児の体を守るため球数制限などの必要性が取りざたされ、高野連が有識者会議を開いて故障予防策をあらゆる角度から探っている。球数制限をすぐに導入できない理由の1つとして、部員の少ない学校などはエースが降板したあとに大量失点してしまうケースを指摘されていた。