仙台育英5年連続4強、1年生左腕笹倉が好投/宮城

仙台育英対仙台 仙台育英・笹倉は高校入学後最長の6回を4安打無失点に抑え、3投手の完封リレーにつなげる

<高校野球宮城大会:仙台育英3-0仙台>◇25日◇準々決勝◇仙台市民球場

第1シード仙台育英が3-0で仙台を下し、5年連続47度目の4強進出を決めた。先発した1年生左腕・笹倉世凪(せな)が高校入学後、自身最長の6回を4安打無失点に抑え、3投手の完封リレーにつなげた。

三塁を守るエース大栄陽斗(3年)の前で、1年生コンビが完封勝利を演出した。笹倉は初戦2回戦の名取戦に続く先発。前回は2回1失点で降板したが、この日は一味違った。打者20人に4安打4奪三振1四球。「ストレート8割でペース配分は考えないで初回から全力でいった」と気合が入りすぎ、4回終了時は須江航監督(36)に「フォームが崩れている」と指摘されて室内ブルペンで修正した。

硬式の最速は144キロだが、中学時は軟式で最速147キロをマーク。今春は横浜(神奈川)、沖縄尚学、常総学院(茨城)といった甲子園常連校と練習試合を重ね、「甘いボールはホームランにされる。コントロールミスは負けにつながる」ことを学んだ。

笹倉と中学から同期の右腕・伊藤樹も7回から救援。9回1死、与死球で降板したが、2回1/3を無安打に抑えた。3年連続の夏甲子園まであと2勝。伊藤は「投げ切りたかった。ショートイニングを任されているので期待に応えたい」と意欲。笹倉は「持っている力を全部出したい」と出番を待つ。【佐々木雄高】