習志野V 根本、竹縄Wキャプテンが牽引/千葉

習志野対八千代松陰 優勝の瞬間、跳びはねて喜ぶ習志野・山内(左)(撮影・伊作将希)

<高校野球千葉大会:習志野8-1八千代松陰>◇25日◇決勝◇ZOZOマリンスタジアム

習志野(千葉)は山内翔太投手(2年)が最後の打者を三ゴロに打ち取ると、マウンドに歓喜の輪が広がった。ダブルキャプテンの根本翔吾外野手(3年)と竹縄俊希外野手(3年)はマウンドに走る途中、2人でハイタッチ。「うれしくて興奮しました!」と喜びを分かち合った。

根本のひと振りが打線に火をつけた。初回、先頭打者の根本は、1ボールからのスライダーを捉え右翼スタンドへ。勢いがついた打線は2回をのぞく毎回安打で得点を重ねた。

ダブルキャプテンがチームを引っ張った。センバツ決勝で東邦に0-6と力不足を突きつけられた。「このままでは夏、勝ち抜けない」。技術の底上げはもちろん、自分たちの良さ「明るさと粘り強さ」を見つめ直した。「練習や試合で気になることがあると、竹縄と相談して選手間ミーティングを開いた」と根本。竹縄が細かい指示を出せば、根本が笑顔を交え和ませる。本音を語り合った絆で、夏は全国Vを狙う。【保坂淑子】

◆習志野 1957年(昭32)創立の市立校。生徒数957人(女子459人)。野球部も同年創部。部員72人。甲子園は春4度、夏は9度。67、75年に全国制覇している。主なOBに元阪神掛布雅之氏、ヤクルト小川淳司監督、ロッテ福浦和也ら。所在地は習志野市東習志野1の2の1。小西薫校長。

▼ヤクルト小川監督(75年に習志野のエースとして夏の甲子園優勝)「全力で戦って、頂点を目指してほしい。期待値は非常に高い。最終的に、春に成し遂げられなかった所にたどり着くよう頑張ってほしい」

▼習志野OBのロッテ福浦 春夏連続の甲子園出場おめでとうございます。春の「あと1勝」の悔しさを忘れずに本当によく頑張ったと思います。甲子園でも習高らしく戦って、千葉に優勝旗を持ち帰ってきてくれることを期待しています。