高知1年森木3回から登板も夏初失点喫す/高知

明徳義塾対高知 3回から2番手で登板する高知・森木(撮影・前田充)

<高校野球高知大会:明徳義塾4-1高知>◇28日◇決勝◇県立春野野球場

高知のスーパー1年生、森木大智投手が3回からリリーフ登板するも、今夏3戦目にして初失点を許すなど、初対戦の今春四国王者相手に苦戦を強いられている。

準決勝と同じく高知の先発は2年生右腕の安岡拳児。森木はベンチスタートとなった。初回2死三塁から安岡の暴投で先制点を与えると、2回から森木がブルペンで肩を作り始めた。0-1の3回、早くも森木が2番手でマウンドへ。しかし、安打と四球で1死一、二塁とピンチを招き、4番安田陸捕手(3年)に左前へ適時打を打たれた。決勝戦前まで今夏2戦10回を投げて無失点も、名門の前に今夏初失点。さらには四球で1死満塁とし、6番小泉航大(3年)にスクイズを決められこの回2失点。5回にも死球で走者を出し、2死三塁から5番奥野翔琉外野手(2年)に中前適時打を許した。

打線は明徳義塾先発の2年生左腕、新地智也の前に5回まで2安打無得点。明徳義塾4-0高知で5回を終え、試合は後半戦に入る。

森木は高知中時代に中学軟式球界では史上初とされる150キロをマーク。全国制覇を果たすなどスーパー中学生と称された。同校入学後は1年夏からエースナンバーを背負い、今夏初戦登初先発となった準々決勝の高知東戦(24日)では先発で6回2安打無失点。高校入学後最速タイとなる148キロを計測した。準決勝の高知商戦(27日)は6回からリリーフし4回を1安打無失点。決勝戦前まで今夏は2戦10回で無失点。許した安打はわずか3本だった。