履正社が決勝進出、エース清水超ロング救援/大阪

リリーフした履正社エースの清水(撮影・望月千草)

<高校野球大阪大会:履正社7-2近大付>◇28日◇準決勝◇大阪シティ信用金庫スタジアム

履正社が近大付を下し、決勝に進出した。同校初の春夏連続出場に向け、また1歩近づいた。

準々決勝の桜宮戦で4安打に終わった打線が、16安打と息を吹き返した。1点を追う3回、2死一塁から内倉一冴内野手(3年)の右中間適時二塁打で同点。5回にも内倉と6番野口海音(みのん)捕手(3年)の適時打で3点を追加した。8回には主砲・井上広大外野手がだめ押しの高校通算45号2ラン。相手を突き放した。7回以外は毎回安打を放ち、全イニングで得点圏に走者を進めた。打線が復調の兆しを見せはしたが、岡田龍生監督(58)は「ここぞというのがない」。再三の好機をつくりながらも生かし切れなかったことを課題とした。

岩崎峻典投手(2年)が先発したが、初回、失策が絡みで先制点を献上。2回2死一、三塁としたところで「点の取られ方が嫌だった。(継投は)早めとは思っていた。流れを変えたかった」と岡田監督が、エース清水大成投手(3年)にスイッチし内野ゴロで後続を断った。清水は7回1/3を投げ、3安打9奪三振で1失点。「なんとか流れをもってこれるようにと。ピンチの場面でも、点をやらないピッチングができた」と140球の力投を振り返った。

昨夏の北大阪大会準決勝は大阪桐蔭に9回2死から追いつかれ敗戦。涙をのんだ日から約1年。3年ぶりの夏の甲子園へ、大阪の頂点を視界に捉えた。