武冨 収穫は山本昌氏直伝ツーシーム/コラム

東海大相模対日大藤沢 先発で力投する日大藤沢・武冨(撮影・伊作将希)

<令和のなつぞら>

<高校野球神奈川大会:東海大相模24-1日大藤沢>◇28日◇決勝◇横浜

日大藤沢(神奈川)のエース武冨陸投手(3年)は7回2死の場面で「伝令」としてマウンドに走った。先発したが、4回途中被安打9自責8の早すぎる降板だった。「あとアウト7個、取っていくぞ!」。さわやかに山本秀明監督(49)の指示を伝えた。

猛打は浴びたが、収穫もあった。「ツーシームが調子よかった。ただ、ストライクを取るのに使って、追い込んでから使えなくなった」。昨秋から特別臨時コーチを務める、同校OBで元中日の山本昌氏(53)直伝のツーシーム。監督の実兄でもある同氏から、同じ左腕でシュートぎみに変化する魔球を指導された。「レジェンドから教わることは、自分の力と自信になりました」という。スタンド観戦した山本昌氏は「こういう展開になったけど、後輩たちは頑張った。僕に、もっと指導力があって、もう1人投手をつくれたら…」と振り返るが、武冨にとって大きな自信を得たのは間違いない。

甲子園には届かなかったが、監督から「将来、自慢話ができる選手になれ!」とハッパをかけられた。ツーシームが「代名詞」になる日々を、武冨は追いかけ続ける。【玉置肇】