幼なじみ36歳監督対決は「元4番」に軍配/コラム

京都国際対立命館宇治 ナインに胴上げされる立命館宇治・里井監督(撮影・白石智彦)

<令和のなつぞら>

<高校野球京都大会:立命館宇治3-2京都国際>◇28日◇決勝◇わかさスタジアム京都

この夏の幼なじみ対決は「元4番」に軍配が上がった。

京都大会決勝を戦った立命館宇治・里井祥吾監督(36)と京都国際・小牧憲継監督(36)は旧知の仲。小学生の時に京都選抜として同じチームで戦った。中学生の時は違うチームながら、練習で同じグラウンドを使用。小牧監督は「小学校からずっとですね。京都選抜では彼が4番で、僕がエースでした。決勝で対戦するなんて」と感慨深げに話した。

中学卒業後は里井さんが鳥羽に進み、小牧さんは京都成章へ。高校2年の春の府大会決勝で対戦した時は、小牧さんが勝利した。昨夏は準決勝で対戦し、立命館宇治が7-2で勝利。「彼がパン屋さんで、僕の家がコンビニなので『どっちのパンがうまいか勝負や!』って言ってますよ」と笑う小牧監督。“2人の対決”はずっと続いている。

この日は京都国際が序盤のリードで優位に進めたが、立命館宇治が終盤に追いつきサヨナラ勝ち。互いに粘り強く譲らなかった。里井監督が「若い指導者が上位に入って切磋琢磨(せっさたくま)したい」と言えば、小牧監督も「新しい歴史を作れるように、僕らが引っ張っていきたい」と話す。若き指揮官2人の思いは一緒だ。【磯綾乃】