＜山形大会担当記者が選ぶ推しメン＞

第101回全国高校野球選手権大会（甲子園）は、8月6日に開幕する。東北6県の代表も決まり、戦後全国最多13年連続の聖光学院（福島）や、45年ぶり復活出場の秋田中央などが出場する。

今年の各県大会を振り返る特集第2弾は、担当記者が大舞台での活躍を期待する「推しメン」を紹介。プレーだけでなく、独自な視点で注目選手に迫った。同1日から甲子園練習がスタート。3日には組み合わせ抽選会が大阪市内で行われ、対戦相手が決定する。

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＜鶴岡東（山形）丸山蓮投手（3年）＞

二刀流で兄を超える。エース番号を背負うが、今夏5戦中4戦は6番外野手で先発。唯一マウンドに上がった新庄神室産戦も2回2安打1失点で外野守備に退いた。最速140キロの本格派右腕も、4強入りした春の東北大会でも登板機会なし。だが打者では3本塁打を含む15打数7安打7打点の打率4割6分7厘で、3年ぶり6度目の甲子園出場に貢献した。

新庄神室産戦は4安打4打点。準々決勝の羽黒戦は決勝2ランを放ち、準決勝の山形工戦でも高校通算13号を放った。山形中央との決勝は4四死球に終わったが、夏5戦で8四死球。出塁率は6割を超えた。高校通算38本塁打の兄大外野手（亜大3年）は2年連続で甲子園出場。15年は全国1勝を挙げた。「（投手でも打者でも）与えられた場所で勝利に貢献したい。まず1勝」と兄の背中を追う。【佐々木雄高】