飯山(長野)ナインは開幕を2日後に控えた4日、京都・久御山にあるNTT西日本淀グランドで汗を流した。
午前中には他の室内練習場で打ち込んだ。疲れはあるが、気温37度の中で30分間の念入りなノックを浴びた。この日を含めて初戦まで5日間。相手は仙台育英(宮城)に決まった。選手にぎこちなさはなく、主将の大川陸内野手(3年)はノックでボールをはじくと「腹が減りました」と叫び、笑いが起きた。
冬の飯山は積雪3メートルの豪雪地帯。その気候的な制約に、長野大会決勝後に大川は「雪が、甲子園に行けない理由にはならないです」と触れた。長靴でキャッチボールをし、雪一色の中でカラーボールを追い、雪下ろし、除雪作業で鍛えた。
雪に閉ざされた公立高校の初の挑戦だ。吉池拓弥監督(28)は、日焼けした顔で迷わず言った。「相手を慌てさせたいですね。選手には昨日の抽選会後に、どうだ?って聞いたら『140キロの投手が何人もいるんですよね。勝てないっすね』と笑ってました。でも、そんな感じで長野大会も準々決勝から決勝まで戦ってきました。それがあいつらのいつもの雰囲気ですからね」。5日の開会式リハーサル後はオフ。「夕食までに帰ってくればいいです」。あとはコンディションのピークを初戦に合わせるだけだ。【井上真】