日本文理・鈴木監督、4番中田を初戦キーマンに指名

リハーサル前、握手を交わす関東第一の米沢貴光監督(左)と日本文理の鈴木崇監督(撮影・上山淳一)

<全国高校野球選手権:開会式リハーサル>◇5日◇甲子園

全国高校野球選手権が6日、甲子園球場で開幕する。5日は開会式のリハーサルが同球場で行われ、県代表・日本文理(2年ぶり10度目出場)の鈴木崇監督(38)と、1回戦(10日)の相手、関東第一(東東京)の米沢貴光監督(43)が対談。健闘を誓い合った。

リハーサル後、チームは大阪市内で練習。鈴木監督がキーマンに指名した4番中田龍希一塁手(2年)が打撃練習で快音を連発し、好調ぶりを披露した。6日は開会式が同球場で行われる。

-お互いの印象を

米沢 データを見ると、似ているチーム。先制点で流れをつくるというのは、うちも意識している。

鈴木 予選の勝ち上がり方や、スコアなどはうちと同じような形。ただ、関東第一さんの方が盗塁、犠打が上回っている。

-どんな試合展開を考えているか

米沢 日本文理の南投手(隼人、3年)は失点も四死球も少ない。先制点がお互いカギになるのでは。

鈴木 朝8時開始なので序盤は慌てるかも。5回までどういう形になるか。やはり先制点が重要。

-それぞれのキーマンは

米沢 うちはバッテリー。相手は強力打線のイメージがあるので、考えてやってくれれば。

鈴木 うちも南を中心にした前半の守備。打線では4番の中田(龍希、2年)がカギになる。

-警戒する選手は

米沢 主将の長坂君(陽、3年)。打つことも犠打もある。長谷川君(優也、2年)は打って投げてで、身体能力が高い。

鈴木 先発投手に土屋君(大和、3年)と谷君(幸之助、3年)の2人がいる。打たされないように。

-意気込みを

米沢 前回(16年)は初戦で負けている。まず初戦を全力で。選手が勝ち取った甲子園なので、彼らが楽しめるように導きたい。

鈴木 365日中、360日は「甲子園」というフレーズを、私も選手も口にしてきた。そのうちの約2時間の試合を、地を踏み締めて取り組めればいい。【構成・斎藤慎一郎】