高岡商・森田が延長V打、昨夏経験の4人が切磋琢磨

10回表高岡商2死二、三塁、2点適時三塁打を放った森田朝陽は三塁上でガッツポーズ(撮影・栗木一考)

<全国高校野球選手権:高岡商6-4石見智翠館>◇6日◇1回戦

高岡商が令和初の延長戦を制した。延長10回2死二、三塁で1番森田朝陽外野手が右越えの2点三塁打。「思い切って自分のスイングをするだけでした」と胸を張った。

初回から試合を動かしていた。先頭打者としてセーフティーバントを決め、先制点へのきっかけをつくった。2回には2死二塁で左翼ポール直撃の2ラン。3安打4打点2得点の活躍だった。

今大会には、森田を含め、昨夏の甲子園を経験した選手が4人出場している。その初戦に本塁打を放った井林泰雅内野手は4人で意識し合っている部分がある。2番打者の井林は森田の活躍ぶりに「悔しいが、チームが勝つことが優先。打ってくれてよかった」と言えば、森田も「後ろに信頼できる打者がいるから、つなぐ意識でできます」。

昨夏は優勝した大阪桐蔭に3回戦で敗れたが、成長したカルテットが軸となり、上位進出へ導いていく。【佐藤あすみ】