藤蔭・朝倉が失策「握力が…」痛み止め飲み奮闘も

明徳義塾対藤蔭 6回裏藤蔭2死一、三塁、右前に適時打を放つ朝倉(撮影・上田博志)

<ヨネちゃんの『プレー』バック>

<全国高校野球選手権:明徳義塾6-4藤蔭>◇8日◇1回戦

1球が、1つのプレーが勝負を分ける。令和となって最初の夏。熱い戦いのワンシーンを「ヨネちゃんの『プレー』バック」と題して切り取った。

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ケガの影響がもろに出てしまった。6回1死二塁。藤蔭・朝倉康平三塁手(3年)が三遊間を襲う打球を好捕した直後、送球が高く浮いた。「力が入らなかった。握力が余りなくて」。この失策から4失点。差は6点と広がった。

この日、痛み止めを飲んで出場していた。宮崎大会を2週間後に控えた6月、右肩が突然、上がらなくなった。「なんでなのか分からない。3月から投手を兼ねて、ずっと投げていたんですが」。病院を訪れると投球禁止を言い渡された。投手は断念、野手に絞って辛うじてぶっつけ本番で大会に合流した。

「自分のエラーで点が入ったので、なんとかしたかった」。その裏、3点を奪い、なお2死一、三塁。朝倉に打順が回ると、初球スライダーを右前打して4点目をたたき出した。しかし反撃もここまでだった。

2年連続の初戦敗退。ケガを押しての奮闘も、勝利は呼べなかった。「2年連続してスタメンで甲子園に出られた。いい思い出になります」。朝倉が明るく話した。右肩の回復待ちながら、進学して野球を続けるつもりだ。【米谷輝昭】