仙台育英20点大勝 宮城県勢甲子園100勝達成

飯山対仙台育英 仙台育英は5回裏に10点を挙げる猛打を見せた

<全国高校野球選手権:仙台育英20-1飯山>◇9日◇1回戦

今大会では出場最多28回を数える仙台育英(宮城)が初出場の飯山(長野)に大勝し、宮城県勢春夏通算100勝目を挙げた。

仙台育英は先発全員となる毎回の24安打を放ち20得点を挙げた。

先手を取ったのは飯山。3回、四球で出塁した村松諒内野手(3年)を犠打で送り2死二塁から、大川陸内野手(3年)が仙台育英先発の左腕笹倉世凪投手(1年)から右前適時打を放ち先制に成功した。

仙台育英はその裏、先発の左腕岡田恵太投手(3年)に三塁打と2本の二塁打の長打を集め、4点を奪い逆転に成功した。その後4回に3点を加点し、5回には打者14人、9安打で10点を加え17-1と大きく突き放し試合を決定づけた。

◆宮城100勝 47都道府県では24番目、東北勢では初の到達。勝利はすべて甲子園球場で記録した。内訳上位は仙台育英が46勝、東北が42勝と私学2強で計88勝を占める。春夏通算では100勝102敗で、勝率5割にも肉薄する。

◆東北勢初の20得点 選手権、選抜合わせて史上初。過去最多得点は1992年選抜の仙台育英が読谷(沖縄)戦でマークした18得点(スコア○18-10)。夏は34年の秋田中(現秋田)が敦賀商(福井)戦で挙げた17得点(○17-7)。19点差の勝利も96年夏の仙台育英(○16-1神港学園=兵庫)、2011年夏の光星学院(現八戸学院光星=青森、○16-1専大玉名=熊本)の15点差を上回る東北勢最多記録。

◆毎回安打 仙台育英が記録。今大会の履正社(対霞ケ浦)以来で88度目。

◆1イニング全員得点 仙台育英が5回に記録。16年の東邦(対北陸の4回)以来で13度目。