花咲徳栄秘策あり センバツ4強明石商・中森攻略へ

花咲徳栄の中軸、左から橋本吏、韮沢、井上、羽佐田(撮影・金子真仁)

夏の甲子園初戦を11日に控える花咲徳栄(埼玉)が10日、兵庫・伊丹市内で最終調整を行った。

相手はセンバツ4強の明石商(兵庫)。最速150キロに迫る本格派右腕・中森俊介投手(2年)を擁する。その強敵からも警戒される5番の好打者・羽佐田(はさだ)光希内野手(3年)は「秘策? あります」と不敵に笑った。

組み合わせが決まった当初、羽佐田はじめナインは「村田に似ている」と中森の印象を話していた。センバツ出場し、埼玉大会準決勝で破った春日部共栄のプロ注目右腕・村田賢一投手(3年)のことだ。ところが、中森の映像をチーム全体、さらに各自で研究する中で「持ち球は村田と似ている。でも村田とはちょっと違う。ウイニングショットへの相手打者の反応とか」と気がついたという。

春と夏の違いにも着目。「センバツではストライク先行で、確かにすごい投球だった。でも夏の兵庫大会は違う。簡単に2ボールになったりしている。状態はあまり良くないのでは」(羽佐田)。秘策の内容こそ明かさなかったが、大会屈指の右腕にも臆する様子はないようだ。