初戦敗退の北照新チーム始動、再認識の打撃3点改善

ミーティングで上林監督の話をノートに書きながら聞く北照ナイン(撮影・西塚祐司)

第101回全国高校野球選手権大会(甲子園)に2年連続で出場した南北海道代表の北照が14日、小樽市内の同校練習場で始動した。

中京学院大中京(岐阜)に3-4で初戦敗退を喫し、夏初勝利に1歩届かなかった。新チームは甲子園での経験から、「チャンスでのフライアウトチェンジはやめよう」と打撃面の改善からスタートを切った。

ミーティングで上林弘樹監督(40)は打撃面で3点の注意点を挙げた。(1)チャンスでのフライアウトのチェンジ(2)劣勢での見逃し三振(3)失点直後の3者凡退。とくに強調されたのが(1)。中京学院大中京戦では5、6、8、9回に得点圏に走者を置いたが、打者は高く打ち上げ凡退してチェンジとなった。

ゴロならば失策を誘う可能性もあるが、フライでは攻撃も単調に終わり淡々と次の回に進む。指揮官は「相手に重圧をかけていない。向こうの流れになってしまう。改めて勉強になりました」と話す。3番に座り2安打を放った斎藤優斗左翼手(2年)は「これまでも意識してたけど、もっと徹底したい」。場面に応じた打球の質を含めて、さらに細かい野球を目指していく。

1、2年生61人は足並みをそろえるランニングでグラウンドを回った。先輩たちが作り上げた「一体感」をそのまま受け継ぎ新チームを作っていく。秋季大会の小樽地区は9月14日に開幕。「また甲子園に帰りたい。僕らで決めている目標は優勝です」と斎藤。聖地で味わった悔しさは聖地で晴らす。【西塚祐司】