関東第一4強逃す「1つの経験に」監督は選手に感謝

関東第一対履正社 履正社に敗れ肩を落とし引き揚げる関東第一・米沢監督(撮影・横山健太)

<全国高校野球選手権:履正社7-3関東第一>◇16日◇準々決勝

関東第一で泣いている選手は、ほとんどいなかった。4番平泉は「甲子園で4試合もできた。負けて悔しいけど、楽しい気持ちの方が多いですね」と笑みさえ見せた。

初回に今大会2本目の先制3ラン。一方、5回に自らの失策が逆転されるきっかけとなった。強打の履正社打線。3点リードは中盤までにひっくり返されたが「全員迫力がありました。でも、履正社と戦えた」とプレーを満喫した。

オコエ(現楽天)らを擁し4強に進んだ15年には及ばなかった。ただ、当時のような力に優れた個はいない。積極走塁や守備を鍛え、ミスをカバーし合うチームワークで戦ってきた。米沢貴光監督(44)は「精いっぱいやって力負けでした。でも、都大会で負けてもおかしくないチーム。やることをやれば、ここまで戦える。指導者として、1つの経験になりました」と選手たちに感謝した。