U18選出は現状の力優先「初の世界一を」永田監督

星稜・奥川恭伸(左)と大船渡・佐々木朗希

これが令和元年最強の20人だ! 日本高野連は20日、初の世界一を目指す「第29回WBSC U18ベースボールワールドカップ」(8月30日~9月8日、韓国・機張)に出場する高校日本代表20選手を発表した。

大船渡・佐々木朗希投手(3年)、星稜・奥川恭伸投手(3年)、創志学園・西純矢投手(3年)ら4月に実施した国際大会研修合宿に参加した1次候補だけでなく、甲子園で活躍した選手も多く選ばれた。

   ◇   ◇   ◇

「四天王」として名をはせる佐々木、奥川、西だけじゃない。投手陣には、1次候補には入らなかった習志野・飯塚と智弁和歌山・池田も名を連ねた。ともに今夏甲子園で活躍した。飯塚は馬力のある投球が魅力で、2試合とも救援だったが先発もできる。池田は星稜との3回戦に3番手で登板。6回から延長14回まで奥川と投げ合い、歴史に残る熱戦を演じた。

知名度より、コンディションを含む現状の力を優先した。野手も5選手が1次候補に入っていなかった。

明石商・水上は実戦力の高さで4強へ導いた。東海大相模の遠藤&鵜沼はともに身体能力が高く、掲げた「アグレッシブ・ベースボール」を体現。智弁学園・坂下は小柄ながら、スイングにけれん味がない。ユニホームを泥だらけにするガッツも国際大会向きで頼もしい。作新学院・横山は2年生ながら、振り切ったスイングは目を見張る。

永田裕治監督(55)は「1戦必勝の姿勢でチーム一丸となり、初の世界一を目指します」と宣言した。外野手が2人だけなのは、投手、内野手で外野もできる選手がいるから。主将は未定。22日から国内合宿をスタートさせ、初の頂点を奪いにいく。