井上も頼りにする“日本一の1番”/ヒロド歩美

優勝した履正社の井上くん(左)と桃谷くん、やりきった表情です(ヒロド歩美のインスタグラムより)

<ヒロド歩美の甲子園ノート>

高校野球の魅力を熱く伝える人気番組「熱闘甲子園」(ABCテレビ・テレビ朝日系列全国ネット)のキャスターを務めるABCテレビのヒロド歩美アナウンサーが大会中連日、コラム「甲子園ノート」で球児たちの素顔に迫る。

<履正社 桃谷惟吹外野手>

「こんな運命があるとは思わなかったです」と選手たちが言うように、センバツ以来のカードがまさか決勝で当たるとは…。履正社の皆さんは前日の練習後「心は熱く、頭は冷静に」と、チームで士気を高めたそうです。4番はチームで一番バットを振る井上くん。「みんなより早く来てバット振ってみんなが来るころには仕上がって終わるほうがいいんです。恥ずかしいから」。努力を見せたくないけど、その努力が形となった彼が言いました。「“日本一の4番”になりました」。井上くんも頼りにしている1番の桃谷くん。「第1打席、初球にかけた場所」と言うように、その通りのプレーを貫きました。

素晴らしい投手、奥川くんに立ち向かっていった履正社打線。初球から振っていった桃谷くんを筆頭に積極的な姿勢を貫いた皆さんの姿に心を打たれました。負けはしましたが、最後まで「必笑」を忘れず戦った星稜の皆さんにも、心から拍手を送りたいです。(熱闘甲子園キャスター)

◆ヒロド歩美(ひろど・あゆみ)1991年(平3)10月25日、兵庫県宝塚市出身の27歳。2014年入社。2016年にABCテレビ女性アナウンサーとして初の「熱闘甲子園」キャスターを務める。現在の主な担当番組は「サンデーLIVE!!」「そんなコト考えた事なかったクイズ!トリニクって何の肉!?」(いずれもABCテレビ・テレビ朝日系列全国ネット)