東海大札幌・小林珠維プロ志望届提出へ 数球団注目

東海大札幌・小林珠維(2019年7月17日撮影)

今夏の高校野球南北海道大会で4強入りした東海大札幌の最速150キロ右腕、小林珠維投手(3年)が30日、プロ志望届を提出する。29日にプロ入りを目指す意思を表明した。

183センチ、86キロの恵まれた体格を生かした直球が武器で、複数球団が注目する逸材。3年間、甲子園には届かなかったが「プロに行って、甲子園に出たメンバーを超えたい」と意気込んだ。10月17日に行われるドラフト会議(東京都内)で、吉報を待つ。

今春、高校日本代表1次候補合宿に道勢で唯一選出されたことが、決心するきっかけとなった。最速163キロの大船渡・佐々木朗希、星稜エース奥川恭伸(ともに3年)ら今秋ドラフト1位候補と練習する中で、気持ちが大きく動いた。2年秋は札幌地区予選で敗退し調子も気持ちも落ちていたが「プロをあきらめようかと思っていた時に彼らを見て、もっと上を目指したいという思いが強くなった」と振り返った。

DeNA欠端光則スカウト(56)は「1番は力のあるストレート。光るものがあるし、将来性を感じる」。中日の八木智哉スカウト(35)は「高校生で150キロ前後の球を投げるのは魅力。ポテンシャルが高い」と評価する。高校通算30発の打撃力も兼備しており、ロッテ榎康弘スカウト(47)は投手としての能力に加え「本塁打も見たが、育てれば将来的な右の長距離砲になる可能性も秘めている」と話している。運命の日まで約1カ月半。投打に磨きをかけ、輝く未来を引き寄せる。【永野高輔】