U18西「出来すぎ」2発8打点、木製バットに対応

南アフリカにコールド勝利し笑顔を見せる西(撮影・横山健太)

<U18W杯:日本19-0南アフリカ>◇31日◇1次ラウンド◇現代車ドリームボールパーク(韓国・機張)

日本代表が投打に圧倒して2連勝を飾った。

打線のMVPは最速154キロ右腕の西純矢投手(3年=創志学園)だった。4回に左越えにチーム1号の3ラン。6回にも再び左翼越えに高々と舞い上がる2ラン。犠飛、2点左前打も放った7番打者は8打点の大暴れだった。

「出来すぎというくらいいい打撃ができた。1本目は低いライナーを打とうと思った。ヒットの延長です。2本目はちょっと狙っていました(笑い)。余裕ができたので」

26日の大学日本代表との壮行試合のあと、コーチらと木製バットの対応を見直した。通常より呼び込んで打つ意識にして、韓国入り後に状態が上向いた。投手として「四天王」の実力を持つが、打者としても今年の中四国でトップクラスと評価されている。

2本目を打ったムポフ投手とは前日の開会式から英語で会話するなど「一番仲良くしていた」。打席でサインを送ると、相手も笑顔。直後に大飛球を放ってみせた。「やっちゃいました(笑い)。でも、精いっぱいプレーするのが国際交流。お互いの力を出せたのでよかったと思う」。試合後は笑顔で抱き合い、健闘をたたえ合った。

9月1日の第3戦、米国戦からはいよいよ「本業」の投手としてもスタンバイ。「東京からすごく調子がいいので不安はない。自分は投手がメインなので、早く投げたいです」と心待ちにしていた。