履正社・井上がプロ志望届提出明言 目標は山田哲人

山田哲人ら歴代OBのユニホームを背にガッツポーズする履正社・井上広大(撮影・上田博志)

今夏甲子園で初優勝した履正社(大阪)の高校通算49本塁打スラッガー、井上広大外野手(3年)が2日、プロ志望届の提出意向を示した。

この日、大阪・豊中市の同校で優勝報告会が行われた際、岡田龍生監督(58)が井上のプロ志望届提出について「その方向で間違いない」と述べ、その後井上も「はい」と認めた。

夏前にプロ志望を岡田監督に伝えると、本塁打を量産するように助言を受けたという。大阪大会では4発、甲子園でも3発と持ち前の長打力を発揮。8月22日の甲子園決勝でも星稜(石川)・奥川恭伸投手(3年)から、バックスクリーンに3ランを放つなど優勝に大きく貢献し、その進路が注目されていた。

母子家庭で育った井上は「母は自分が好きな野球をやらせてくれた。恩返しがしたい」と語った。目標は同校OBでトリプルスリーを達成しているヤクルト山田哲。「あれぐらい打てるようになりたい」と偉大な先輩が刻んだような活躍を誓い、10月17日のドラフトを待つ。【南谷竜則】